膀胱がんになったら 〜癌治療・がん保険・ガン検診〜

膀胱がんとは何か?まずは知識を深めよう

膀胱がんと診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

まずは膀胱癌に関する知識を深めて、自分の中がどういった状態なのか、どうなるのか、どうすればいいのかを理解するところから始めましょう。そうすると自ずと何をしなければならないのかが見えてくるはずです。サポートをする周りの家族の方も一緒に知識を深められればより一層、生活に安定感が出るでしょう。

▼ 膀胱がんとは ▼

膀胱は尿を一時的にためておく袋のような臓器です。
膀胱の表面は移行上皮という、伸縮性に富む上皮で覆われています。
膀胱がんの9割はこの移行上皮ががん化することによって発症します。

膀胱ガンは大きく分けて3つのタイプがあります。

  乳頭がん  
表面がぶつぶつした形をしています。
経常的にはカリフラワーやいそぎんちゃくのような形をしています。
膀胱の内腔に向かって突出しており、膀胱内の粘膜に留まってたままな場合がほとんどで、
転移を起こさないもの。

  非乳頭がん  
乳頭がんのようなつぶつぶはなく、なめらかなこぶのような形状をしています。
膀胱から外壁組織まで及ぶ場合が多く、転移しやすい特徴があります。

  上皮内がん  
膀胱内の粘膜壁に悪性度の高いがん細胞が存在している状態。
膀胱の表面には目立った隆起が起こらないのが特徴です。
初期のがんの症状に見られ、そのまま放置していると非乳頭ガンへと変化する可能性があります。

▼ 発症率・再発率・生存率・リスク要因 ▼

  発症率  
人口10万人あたり10人程の発症率。
男性は女性の約3倍の発症率です。
腎盂、尿管、膀胱の中では膀胱がんが最も死亡数が高く、7割以上となっています。

  年齢別の発症率  
60歳から急増します。若年層の発症率は低くなっています。

  地域分布  
欧米人に多く、アジア人に少ない傾向になっています。

  リスク要因  
◆喫煙
◆コーヒー
◆出塩素消毒された飲料水

▼ 放射線リスク・関連性について ▼

放射線照射における発がん性へのリスク要因は、以前から懸念されていました。
診断用エックス線は、人工的である放射線源としては最も線量の大きいもので、
世界平均の年間被ばく線量の15%を占めると言われていて、
診断用エックス線による発がんリスクはこれまでも問題視されてきました。
ただ、被ばく量や癌の部位・進行状態ごとの詳細な関連性のデータはなく、
あくまで「リスク要因の1つ」として挙げられるものです。

2011年に日本で起こった放射能漏れ事故に伴い、放射線と発がんリスクについてが問題視されています。
ここでは、診断用エックス線を調査対象とした全世界のリスク要因データを基に記述しております。
具体的な数字やデータに責任の追えるものではありませんが、参考程度と考えて頂ければ幸いです。

診断用エックス線による75歳までの発がん累積リスクの推定値は、世界平均は約3%と言われています。
この数字は、先進15カ国を抜粋し計算されていて、被ばく頻度によりその推定値は大きく変動が予想されます。
男性では膀胱がんは、放射線照射における発がん性リスクが最も高いとされました。次いで大腸がんと白血病の順。
女性では大腸がん、肺がん、乳がんの順となっています。

初期症状・症状について

  血尿  
膀胱ガンの初期症状。
痛みがなく、これが膀胱炎との大きな違いです。
放置しておくと血尿が収まる場合がありますが、軽視せず診察を受ける事をお勧めします。

  排尿痛  
こちらも初期症状として多く現れます。
膀胱炎との違いは、抗生剤の服用でもなかなか治らない場合です。

  リンパ節の腫れ  
わきの下のリンパ節や胸骨のそばのリンパ節、鎖骨付近のリンパ節に転移を起こしやすい病気です。
リンパ節への転移が起こると、腕のむくみ、腕のしびれなどの症状が起こるケースが増えます。

  背中の鈍痛  
水腎症(膀胱がんが大きくなり尿管口を塞ぎ、尿が膀胱まで流れず、尿管、腎盂が拡張してくる症状)を
起こしている場合、背中の鈍痛を感じることがあります。

最新の診断方法

  膀胱鏡  
膀胱ガンは、膀胱鏡を使用して診断が可能です。

  尿細胞診  
尿にがん細胞が含まれていないかを調べます。

膀胱がんに対抗するための治療法・抗がん剤

膀胱がんを治療するための最新医療。

治療方法は大きく外科療法・放射線療法・化学療法とがあります。
外科療法・放射線療法は「局所療法」と呼ばれ治療を行った部分にだけ効果が期待でき、
薬物療法では「全身療法」としての効果が期待されます。

▼ 外科療法 ▼

がん細胞の組織を含めた周りの正常組織も同時に切除するのが一般的です。
がん細胞のある部位により処置箇所は異なります。
又、腰椎麻酔を行い、膀胱鏡で腫瘍を観察しながらがんを電気メスで切除する「経尿道的膀胱腫瘍切除術」と、全身麻酔による膀胱全摘除術とが一般的です。

▼ 放射線療法 ▼

放射線にはがん細胞を死滅させる効果があり、ガン組織を破壊させるのに有効です。
又、放射線治療では放射線照射をした部位にだけ効果があるという有用性があります。

◆副作用としては、頻尿、直腸からの出血、皮膚のただれ。

▼ 化学療法 ▼

いわゆる抗がん剤治療です。
転移の進行した膀胱ガンに対して行われるケースが多いです。

膀胱がんになったら

膀胱がんと診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

診断された数日〜数週間は現実を受け入れられなくて悩み、葛藤し、自暴自棄になり気が立ってサポートしてくれるはずの家族や友人・スタッフに当たり散らすのはごく自然で人間らしい行動です。人間は誰しもがんという病に侵される可能性を持って生れます。それが人よりも早いか遅いか、寿命よりも早いか遅いかの問題です。現代人の寿命が延びれば延びるだけ、寿命よりも病魔に侵される人が多くなります。

今、自分が病魔に侵されたと解った現実こそが運が良かったと思えるときがくるように前に一歩踏み出しましょう。

まず、病気をきちんと治療してくれる病院を見つけることから始めて、口コミや人気、評判を参考に有名な病院で自分に合った専門医を探しましょう。次に始めなければならないのが精神面のケアになります。精神面のケアは自分自身でも出来る対抗手段のひとつで、これからの人生にとってとても大切なターニングポイントです。

地域ごとに同じ病気で悩んでいる人たちと悩みを聞きあったり、苦労を分かち合ったりするサークルや集まりがあります。また、地域や病院によってはがんに関する知識を付けてもらおうとそれぞれの講座を開催しているところもあります。

目の前の敵に対して確固たる姿勢を見せつけてやりましょう。