大腸がんになったら 〜癌治療・がん保険・ガン検診〜

大腸がんとは何か?まずは知識を深めよう

大腸がんと診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

まずは大腸癌に関する知識を深めて、自分の中がどういった状態なのか、どうなるのか、どうすればいいのかを理解するところから始めましょう。そうすると自ずと何をしなければならないのかが見えてくるはずです。サポートをする周りの家族の方も一緒に知識を深められればより一層、生活に安定感が出るでしょう。

▼ 大腸がんとは ▼

消化吸収後の腸内容物を備蓄し、水分を吸収しつつ大便を作る器官である、大腸。
そこに出来る癌の総称です。
大腸は全長約2mあり、大きく結腸と直腸肛門に分類されます。
大腸内部の粘膜質の部分であればどこからでもガンが発生します。
日本人では特に、S状結腸と直腸が大腸癌の特にできやすい部位です。
早期発見によりほぼ100%完治するガンとしても知られており、
そのため、発症率は高めですが死亡率は大変低くなっています。

▼ 発症率・再発率・生存率・リスク要因 ▼

  発症率  
年間9万人に発症していると言われています。
発症率・死亡率ともに男性が女性の2倍以上とされています。

  年齢別の発症率  
50歳代以降に増加傾向。高齢になるほど発症率は高くなります。

  地域分布  
日本人、アメリカの日系移民および欧米白人は発症率に大差なし。

  リスク要因  
◆飲酒
◆加工肉:ベーコン、ハム、ソーセージ等
◆家族歴

  期待される予防効果  
◆運動
◆食事では、果物、葉酸、カルシウム、ビタミンD、食物繊維が予防効果を期待ています。

▼ 放射線リスク・関連性について ▼

放射線照射における発がん性へのリスク要因は、以前から懸念されていました。
診断用エックス線は、人工的である放射線源としては最も線量の大きいもので、
世界平均の年間被ばく線量の15%を占めると言われていて、
診断用エックス線による発がんリスクはこれまでも問題視されてきました。
ただ、被ばく量や癌の部位・進行状態ごとの詳細な関連性のデータはなく、
あくまで「リスク要因の1つ」として挙げられるものです。

2011年に日本で起こった放射能漏れ事故に伴い、放射線と発がんリスクについてが問題視されています。
ここでは、診断用エックス線を調査対象とした全世界のリスク要因データを基に記述しております。
具体的な数字やデータに責任の追えるものではありませんが、参考程度と考えて頂ければ幸いです。

診断用エックス線による75歳までの発がん累積リスクの推定値は、世界平均は約3%と言われています。
この数字は、先進15カ国を抜粋し計算されていて、被ばく頻度によりその推定値は大きく変動が予想されます。
男性のリスク要因が高い数字で示された癌として、大腸がんは膀胱がんに次ぐ2番目に高い数字が示されました。
女性では一位が大腸がん、肺がん、乳がんの順となっています。

初期症状・症状について

◆血便:暗赤色の血液が便に混じる、或いは黒い血塊が出る
◆残尿感
◆腹痛
◆下痢と便秘を繰り返す
◆貧血
◆腹部膨満感
ただし、良性腫瘍のケースでも酷似した症状が起こります。

最新の診断方法

  注腸造影検査  
いわゆるバリウム検査と呼ばれるものです。
食事制限後、下剤で大腸内の便を全て排出させる前処置が必要なため、
その他の検査に比べ、身体への負担は多少大きくなります。
肛門からバリウムと空気を注入後、レントゲン写真をとります。

  大腸内視鏡検査  
肛門より内視鏡を差し込み、直腸〜盲腸までの全ての大腸を細部まで調べられる検査方法です。
検査当日(あるいは検査前日)に腸管洗浄液を1〜2リットルを摂取し、
大腸内に便などが残っていない状態にしてから検査を行います。
通常、検査は20分程度。多くの場合、強い痛みを伴いません。

大腸がんに対抗するための治療法・抗がん剤

大腸がんを治療するための最新医療。

治療方法は大きく外科療法・放射線療法・化学療法・内視鏡的治療とがあります。
外科療法・放射線療法は「局所療法」と呼ばれ治療を行った部分にだけ効果が期待でき、
薬物療法では「全身療法」としての効果が期待されます。

▼ 外科療法 ▼

大腸がんの治療で最も多く用いられる療法です。
がん細胞のある部位により処置箇所は異なります。
切除部位が広範囲に渡っても、機能障害を起こしにくくなっています。

▼ 放射線療法 ▼

主に再発の抑制や肛門温存のための治療、
または外科療法が難しい場合や痛みや出血の症状緩和や延命を目的に用いられます。

◆副作用は、治療期間中に倦怠感、嘔吐、食欲低下、下痢、頻尿、皮膚炎、会陰部皮膚炎など。
 治療後では出血や炎症。

▼ 化学療法 ▼

薬物療法では多かれ少なかれ副作用が想定されます。
副作用は人により症状の重さ・軽さなどが違ってきます。
薬物療法は副作用が起こる個人差の大きい治療法ですので、十分な説明を受け、知識を深めることも大切です。

▼ 内視鏡的治療 ▼

内視鏡を使用し、大腸内のポリープの有無や形状を診断後、切除を行います。
大腸粘膜には知覚神経がないので、痛みは感じません。
内視鏡的治療は大きな進化を遂げており、現在では従来までの内視鏡に加え、
拡大内視鏡使用により、切除の必要な悪性腫瘍と切除の必要のない良性のポリープの判別も可能となっています。

大腸がんになったら

大腸がんと診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

診断された数日〜数週間は現実を受け入れられなくて悩み、葛藤し、自暴自棄になり気が立ってサポートしてくれるはずの家族や友人・スタッフに当たり散らすのはごく自然で人間らしい行動です。人間は誰しもがんという病に侵される可能性を持って生れます。それが人よりも早いか遅いか、寿命よりも早いか遅いかの問題です。現代人の寿命が延びれば延びるだけ、寿命よりも病魔に侵される人が多くなります。

今、自分が病魔に侵されたと解った現実こそが運が良かったと思えるときがくるように前に一歩踏み出しましょう。

まず、病気をきちんと治療してくれる病院を見つけることから始めて、口コミや人気、評判を参考に有名な病院で自分に合った専門医を探しましょう。次に始めなければならないのが精神面のケアになります。精神面のケアは自分自身でも出来る対抗手段のひとつで、これからの人生にとってとても大切なターニングポイントです。

地域ごとに同じ病気で悩んでいる人たちと悩みを聞きあったり、苦労を分かち合ったりするサークルや集まりがあります。また、地域や病院によってはがんに関する知識を付けてもらおうとそれぞれの講座を開催しているところもあります。

目の前の敵に対して確固たる姿勢を見せつけてやりましょう。