扁平上皮がん(有棘細胞癌)になったら 〜癌治療・がん保険・ガン検診〜

扁平上皮がん(有棘細胞癌)とは何か?まずは知識を深めよう

扁平上皮がん(有棘細胞癌)と診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

まずは皮膚癌に関する知識を深めて、自分の中がどういった状態なのか、どうなるのか、どうすればいいのかを理解するところから始めましょう。そうすると自ずと何をしなければならないのかが見えてくるはずです。サポートをする周りの家族の方も一緒に知識を深められればより一層、生活に安定感が出るでしょう。

▼ 扁平上皮がん(有棘細胞癌)がんとは ▼

皮膚組織に起こる癌は総称して皮膚がんと呼びますが、
皮膚は大きく分けて、表面に近い部分から表皮、真皮、皮下組織の3つに分かれます。
さらに表皮は4つに分類され、それぞれ表面に近い組織から角質層、顆粒層、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層と分類されます。
有棘細胞ガンは、表皮の中間層を占める有棘層を形成する細胞にて起こる癌で、
基底細胞ガンに次いで多く発症する皮膚がんです。

▼ 発症率・再発率・生存率・リスク要因 ▼

  発症率  
毎年日本人10万人あたりに約2.5人が発症すると言われています。

  年齢別の発症率  
加齢とともに増加したのち、70歳代でピークを迎えます。

  リスク要因  
◆紫外線(特に中波長紫外線(UVB))
◆日焼けしやすい体質
◆色白の肌
◆免疫機能低下
◆やけどや傷跡
◆ヒト乳頭腫ウイルス
◆なかなか完治しないお尻のおでき
◆膝から下の治りにくい皮膚潰瘍
◆ヒ素化合物
◆タール類
◆鉱物油

▼ 放射線リスク・関連性について ▼

放射線照射における発がん性へのリスク要因は、以前から懸念されていました。
診断用エックス線は、人工的である放射線源としては最も線量の大きいもので、
世界平均の年間被ばく線量の15%を占めると言われていて、
診断用エックス線による発がんリスクはこれまでも問題視されてきました。
ただ、被ばく量や癌の部位・進行状態ごとの詳細な関連性のデータはなく、
あくまで「リスク要因の1つ」として挙げられるものです。

2011年に日本で起こった放射能漏れ事故に伴い、放射線と発がんリスクについてが問題視されています。
ここでは、診断用エックス線を調査対象とした全世界のリスク要因データを基に記述しております。
具体的な数字やデータに責任の追えるものではありませんが、参考程度と考えて頂ければ幸いです。

診断用エックス線による75歳までの発がん累積リスクの推定値は、世界平均は約3%と言われています。
この数字は、先進15カ国を抜粋し計算されていて、被ばく頻度によりその推定値は大きく変動が予想されます。
リスク要因が高い数字で示された癌は男性では膀胱がん、大腸がんと白血病の順。
女性では大腸がん、肺がん、乳がんの順となっています。

初期症状・症状について

◆比較的大きく、ふぞろいな形の紅色をしたほくろのような皮膚の盛り上がり
◆くずれた肉のかたまりのような突起
◆ほくろ表面にびらんや潰瘍を伴い、出血しやすく、つまむとしこりを感じる
◆大きなカリフラワーのような形の腫瘍
◆ほくろ状の腫瘍が膿をもったり悪臭を放ったりする

最新の診断方法

他臓器と違い、大変見つけやすい部位に起こるがんであるため、視診にて診断が容易です。
確定診断のためには、皮膚病変の一部を切りとり、顕微鏡で調べる「皮膚生検」が行われます。
皮膚の切り取りには局部麻酔が行われます。
又、内臓など他臓器への腫瘍の浸潤や転移を調べるために胸部レントゲン、腹部超音波検査、
精密検査を行う事もあります。

扁平上皮がん(有棘細胞癌)に対抗するための治療法・抗がん剤

扁平上皮がん(有棘細胞癌)を治療するための最新医療。

治療方法は大きく外科療法、凍結療法、放射線療法、化学療法とがあります。
外科療法・放射線療法は「局所療法」と呼ばれ治療を行った部分にだけ効果が期待でき、
薬物療法では「全身療法」としての効果が期待されます。

▼ 外科療法 ▼

扁平上皮がん(有棘細胞癌)においては、腫瘍そのものだけを切除しても、
再発や転移を繰り返す可能性があります。
そのため、腫瘍周辺の正常に見える箇所を加え、大きさ・深さもやや広めに切除するのが一般的です。
手術によって欠損が大きくなった時には、植皮術など形成外科的療法にて傷の治療もします。

▼ 凍結療法 ▼

液体窒素を使用して癌の組織内温度を-20〜-50℃に冷やし、がん細胞を凍結壊死させる治療方法です。
浸潤が浅い状態の癌に対しては凍結療法のみでの治療が可能です。
凍結療法は治療時・治療後に患者の体への負担が少ない治療法ですので、
高齢者や体力のない患者の方にも安心して行える治療法と言えます。

▼ 放射線療法 ▼

皮膚がんの中でも有棘細胞がんは、放射線療法の効果がよく現れる癌の1つです。
X線や電子線を用い、身体の外側から照射する方法がよく使われます。
1回の照射はごく短時間で完了するため、放射線療法は通院しながらの治療が可能です。

  副作用  
治療で用いられる放射線も、照射した部位は皮膚が一種のやけど状態となります。
そのため皮膚に起こる発赤、水疱、びらん、潰瘍、かゆみ、色素沈着、手足のむくみなどがおこることもあります。
◆下痢
◆食欲不振
◆吐き気・嘔吐
◆発熱
◆全身のだるさ(全身倦怠感)
◆脱毛
◆呼吸機能障害・肝機能障害・腎機能障害
◆骨髄抑制:血液中の白血球、赤血球、血小板の減少

▼ 化学療法 ▼

薬物療法では多かれ少なかれ副作用が想定されます。
副作用は人により症状の重さ・軽さなどが違ってきます。
薬物療法は副作用が起こる個人差の大きい治療法ですので、十分な説明を受け、知識を深めることも大切です。
有棘細胞がんは頭や顔、首などといった目につきやすい箇所できる場合が多いため、
少しでも切除部分が少なくなるよう、外科手術の前に抗がん剤を使用し、ガンを可能な限り小さくして治療を行ったりします。

  副作用  
◆下痢
◆食欲不振
◆吐き気・嘔吐
◆発熱
◆全身のだるさ(全身倦怠感)
◆脱毛
◆呼吸機能障害・肝機能障害・腎機能障害
◆骨髄抑制:血液中の白血球、赤血球、血小板の減少

扁平上皮がん(有棘細胞癌)になったら

扁平上皮がん(有棘細胞癌)と診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

診断された数日〜数週間は現実を受け入れられなくて悩み、葛藤し、自暴自棄になり気が立ってサポートしてくれるはずの家族や友人・スタッフに当たり散らすのはごく自然で人間らしい行動です。人間は誰しもがんという病に侵される可能性を持って生れます。それが人よりも早いか遅いか、寿命よりも早いか遅いかの問題です。現代人の寿命が延びれば延びるだけ、寿命よりも病魔に侵される人が多くなります。

今、自分が病魔に侵されたと解った現実こそが運が良かったと思えるときがくるように前に一歩踏み出しましょう。

まず、病気をきちんと治療してくれる病院を見つけることから始めて、口コミや人気、評判を参考に有名な病院で自分に合った専門医を探しましょう。次に始めなければならないのが精神面のケアになります。精神面のケアは自分自身でも出来る対抗手段のひとつで、これからの人生にとってとても大切なターニングポイントです。

地域ごとに同じ病気で悩んでいる人たちと悩みを聞きあったり、苦労を分かち合ったりするサークルや集まりがあります。また、地域や病院によってはがんに関する知識を付けてもらおうとそれぞれの講座を開催しているところもあります。

目の前の敵に対して確固たる姿勢を見せつけてやりましょう。