咽頭がんになったら 〜癌治療・がん保険・ガン検診〜

咽頭がんとは何か?まずは知識を深めよう

咽頭がんと診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

まずは咽頭癌に関する知識を深めて、自分の中がどういった状態なのか、どうなるのか、どうすればいいのかを理解するところから始めましょう。そうすると自ずと何をしなければならないのかが見えてくるはずです。サポートをする周りの家族の方も一緒に知識を深められればより一層、生活に安定感が出るでしょう。

▼ 咽頭がん(いんとうがん)とは ▼

咽頭部は箇所により3つに分類され、ガンもそれぞれに分けて考えられています。

  上咽頭ガン(じょういんとうがん)  
鼻の奥のつきあたりに位置します。
口を開くと見える口蓋垂と扁桃腺の後方に位置します。
頭蓋骨の底にある骨を境に脳と接しています。

上咽頭側壁には、耳と繋がっている管があるため、
上咽頭ガンがおこると鼻症状だけでなく、耳にも症状が現れます。

  中咽頭ガン(ちゅういんとうがん)  
口を大きく開けた時に見える、口の奥の部分です。
中咽頭はさらに4つの部位から成ります。
◆軟口蓋(なんこうがい):いわゆる「のどちんこ」と言われる突起部と、 その上のうわあご部分。
    (一部うわあごの固い部分は「硬口蓋(こうこうがい)」といって中咽頭ではなく口腔に含まれます。)
◆扁桃腺:口の奥、左右にあります。
◆後壁(こうへき):口の奥の突きあたりの壁
◆舌根(ぜっこん):舌のつけ根

  下咽頭ガン(かいんとうがん)  
のどの一番下、食道につながっている器官にできるガンです。
咽頭ガンの中では、下咽頭ガンが一番発症率が高いとされています。

ここでは、最も発症率の高いとされる下咽頭ガンについてまとめてきます。

▼ 発症率・再発率・生存率・リスク要因 ▼

  発症率  
ガン全体の0,5%程の発症率。
発症率では、下咽頭ガン、中咽頭ガン、上咽頭ガンの順に高くなっています。
男性は女性の5倍の発症率となっています。

  年齢別の発症率  
50歳〜60歳代に最も多く見られます。

  リスク要因  
◆喫煙
◆飲酒
◆貧血症を持つ女性

▼ 放射線リスク・関連性について ▼

放射線照射における発がん性へのリスク要因は、以前から懸念されていました。
診断用エックス線は、人工的である放射線源としては最も線量の大きいもので、
世界平均の年間被ばく線量の15%を占めると言われていて、
診断用エックス線による発がんリスクはこれまでも問題視されてきました。
ただ、被ばく量や癌の部位・進行状態ごとの詳細な関連性のデータはなく、
あくまで「リスク要因の1つ」として挙げられるものです。

2011年に日本で起こった放射能漏れ事故に伴い、放射線と発がんリスクについてが問題視されています。
ここでは、診断用エックス線を調査対象とした全世界のリスク要因データを基に記述しております。
具体的な数字やデータに責任の追えるものではありませんが、参考程度と考えて頂ければ幸いです。

診断用エックス線による75歳までの発がん累積リスクの推定値は、世界平均は約3%と言われています。
この数字は、先進15カ国を抜粋し計算されていて、被ばく頻度によりその推定値は大きく変動が予想されます。
リスク要因が高い数字で示された癌は男性では膀胱がん、大腸がんと白血病の順。
女性では大腸がん、肺がん、乳がんの順となっています。

初期症状・症状について

  飲み込み時の異物感  
食事の際、何かを食べたり飲み込んだりするとひっかかる感があったり、
すっと飲み込めない感じが続きます。焼けつくようなひりひりとした痛みが出るケースも。

  耳の痛み  
耳の奥に鋭い痛みが走る症状がおこります。
特に下咽頭がんや進行した喉頭がんの際に見られる症状です。

  声がかれる  
声がしわがれたようになり、徐々にひどくなっていく症状です。
さらに進行すると、ゼーゼーと息苦しくなります。
声がかれる症状は風邪によく似ていますが、がんが声帯を動かす神経を麻痺させるために起きる症状です。

最新の診断方法

  視診  
間接喉頭鏡と呼ばれる小型の鏡を喉に入れ、喉頭内を検査します。
内視鏡でのどの奥をのぞく検査をする場合もあります。

  触診  
頸部を丹念に触ることでも診断が可能です。

咽頭がんに対抗するための治療法・抗がん剤

咽頭がんを治療するための最新医療。

治療方法は大きく外科療法・放射線療法・抗がん剤療法とがあります。
外科療法・放射線療法は「局所療法」と呼ばれ治療を行った部分にだけ効果が期待できます。

▼ 外科療法 ▼

癌細胞の組織を含めた周りの正常組織も同時に切除するのが一般的です。
癌細胞のある部位により処置箇所は異なります。
下咽頭ガンにおいては、初診において既に進行したガンである確率が60%以上と高いため、
外科手術による切除が最も一般的な治療法となっています。

▼ 放射線療法 ▼

体外から放射する対外放射の方法が一般的です。
◆副作用としては、疲れる、食欲がなくなる、飲み込む時の痛み、声がかれる

▼ 抗がん剤療法 ▼

外科療法や放射線療法と併用して行われるのが一般的です。
点滴により全身への投与が多く行われます。

咽頭がんになったら

咽頭癌と診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

診断された数日〜数週間は現実を受け入れられなくて悩み、葛藤し、自暴自棄になり気が立ってサポートしてくれるはずの家族や友人・スタッフに当たり散らすのはごく自然で人間らしい行動です。人間は誰しもがんという病に侵される可能性を持って生れます。それが人よりも早いか遅いか、寿命よりも早いか遅いかの問題です。現代人の寿命が延びれば延びるだけ、寿命よりも病魔に侵される人が多くなります。

今、自分が病魔に侵されたと解った現実こそが運が良かったと思えるときがくるように前に一歩踏み出しましょう。

まず、病気をきちんと治療してくれる病院を見つけることから始めて、口コミや人気、評判を参考に有名な病院で自分に合った専門医を探しましょう。次に始めなければならないのが精神面のケアになります。精神面のケアは自分自身でも出来る対抗手段のひとつで、これからの人生にとってとても大切なターニングポイントです。

地域ごとに同じ病気で悩んでいる人たちと悩みを聞きあったり、苦労を分かち合ったりするサークルや集まりがあります。また、地域や病院によってはがんに関する知識を付けてもらおうとそれぞれの講座を開催しているところもあります。

目の前の敵に対して確固たる姿勢を見せつけてやりましょう。