網膜芽細胞腫になったら 〜癌治療・がん保険・ガン検診〜

網膜芽細胞腫とは何か?まずは知識を深めよう

網膜芽細胞腫と診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

まずは網膜芽細胞腫に関する知識を深めて、自分の中がどういった状態なのか、どうなるのか、どうすればいいのかを理解するところから始めましょう。そうすると自ずと何をしなければならないのかが見えてくるはずです。サポートをする周りの家族の方も一緒に知識を深められればより一層、生活に安定感が出るでしょう。

▼ 網膜芽細胞腫とは ▼

網膜に起こる悪性腫瘍で、乳幼児に多く発症する病気です。
目の構造はカメラに例えるとわかりやすいのですが、眼球がカメラ、網膜はちょうどフィルムの役割を果たします。
瞳孔から光が通過するとレンズの働きをする水晶体で屈折されて網膜に映像が映し出されます。
水晶体・網膜とは硝子体と言う名前の透明で、ちょうど卵白のような物体で満たされています。

両眼に起こったり、片眼だけに腫瘍が生じる場合とがありますが、比率としては両眼1に対し片眼2.6です。
網膜芽腫瘍は13番染色体にある癌抑制遺伝子の、RB1遺伝子という遺伝子の異常によって起こることがわかっています。

▼ 発症率・再発率・生存率・リスク要因 ▼

  発症率  
15,000人の出生につき1人の割合で、日本では毎年約80人が発症しています。

  年齢別の発症率  
乳幼児に多く見られる症状です。

  地域分布  
性別、人種、地域による違いはありません。

  リスク要因  
13番染色体長腕の13q14という部位にあるがん抑制遺伝子であるRB1遺伝子の異常による。

▼ 放射線リスク・関連性について ▼

放射線照射における発がん性へのリスク要因は、以前から懸念されていました。
診断用エックス線は、人工的である放射線源としては最も線量の大きいもので、
世界平均の年間被ばく線量の15%を占めると言われていて、
診断用エックス線による発がんリスクはこれまでも問題視されてきました。
ただ、被ばく量や癌の部位・進行状態ごとの詳細な関連性のデータはなく、
あくまで「リスク要因の1つ」として挙げられるものです。

2011年に日本で起こった放射能漏れ事故に伴い、放射線と発がんリスクについてが問題視されています。
ここでは、診断用エックス線を調査対象とした全世界のリスク要因データを基に記述しております。
具体的な数字やデータに責任の追えるものではありませんが、参考程度と考えて頂ければ幸いです。

診断用エックス線による75歳までの発がん累積リスクの推定値は、世界平均は約3%と言われています。
この数字は、先進15カ国を抜粋し計算されていて、被ばく頻度によりその推定値は大きく変動が予想されます。
リスク要因が高い数字で示された癌は男性では膀胱がん、大腸がんと白血病の順。
女性では大腸がん、肺がん、乳がんの順となっています。

初期症状・症状について

乳幼児に多くみられる症状のため、初期症状の判断が難しい病気でもあります。
外症として、
◆白色瞳孔:眼球の中で白い腫瘍が大きくなり、瞳を通して白く光って見える症状。
◆まぶたの腫れ
などが挙げられます。

上記の症状に気付き眼科を受診する年齢の平均は、両眼性で生後11ヵ月、片眼性で27ヵ月の頃です。

最新の診断方法

多く、小児科医院にて病期診断のための検査を行います。
網膜芽細胞腫の診断の基本は眼底検査で、次いで必要があれば画像検査を併用します。
病期診断のために眼球内の腫瘍の切除は行いません。
眼球保存治療を希望の際は、病理診断ではなく臨床診断にて治療を開始するケースもあります。

  小児科医による健診  
問診・聴診・視診により腫瘍の転移などの状態を検査します。
腫瘍が眼球以外への転移が疑われる時は、必要に応じて血液検査、骨髄検査、脳脊髄液検査も行います。

  前眼部・眼底検査  
点眼薬を用いて瞳孔を開いて、眼底検査を行います。
この検査により1mm以下の小さな腫瘍の有無も検査が可能です。
その他、硝子体、前房への転移や浸潤の有無、網膜剥離の有無等の確認にも用いられます。

  画像検査  
◆超音波検査
まずは被曝の危険のない超音波検査が選択されるのが一般的です。
腫瘍の大きさの判別が可能で、角膜混濁などが生じていて眼底検査が不十分な場合にも有用です。
◆CT検査
眼球内腫瘍における石灰化の検出に有効な検査方法です。
眼球外への腫瘍の転移・浸潤の検査にも有効とされています。
X線被曝の危険性があるため、複数回の撮影が必要な際は、MRIを選択します。
◆MRI(磁気共鳴法)
磁場を用いて断層撮影を行う検査です。

網膜芽細胞腫に対抗するための治療法・抗がん剤

網膜芽細胞腫を治療するための最新医療。

現在、網膜芽細胞腫治療のための根拠ある確実的な治療方法は確立されていないのが現状です。

特に腫瘍の眼球外への転移・眼球外浸潤のある場合の治療法は、症例が少なく、治療法は未確立の状態です。
腫瘍が眼球内に留まっている状態での治療法は・・・
◆眼球摘出:視力の期待できない場合や緑内障の合併症例があるとき
◆眼球温存治療:放射線照射、化学療法、眼球局所治療などを組み合わせて治療

網膜芽細胞腫になったら

網膜芽細胞腫と診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

診断された数日〜数週間は現実を受け入れられなくて悩み、葛藤し、自暴自棄になり気が立ってサポートしてくれるはずの家族や友人・スタッフに当たり散らすのはごく自然で人間らしい行動です。人間は誰しもがんという病に侵される可能性を持って生れます。それが人よりも早いか遅いか、寿命よりも早いか遅いかの問題です。現代人の寿命が延びれば延びるだけ、寿命よりも病魔に侵される人が多くなります。

今、自分が病魔に侵されたと解った現実こそが運が良かったと思えるときがくるように前に一歩踏み出しましょう。

まず、病気をきちんと治療してくれる病院を見つけることから始めて、口コミや人気、評判を参考に有名な病院で自分に合った専門医を探しましょう。次に始めなければならないのが精神面のケアになります。精神面のケアは自分自身でも出来る対抗手段のひとつで、これからの人生にとってとても大切なターニングポイントです。

地域ごとに同じ病気で悩んでいる人たちと悩みを聞きあったり、苦労を分かち合ったりするサークルや集まりがあります。また、地域や病院によってはがんに関する知識を付けてもらおうとそれぞれの講座を開催しているところもあります。

目の前の敵に対して確固たる姿勢を見せつけてやりましょう。