悪性軟部腫瘍(軟部肉腫)になったら 〜癌治療・がん保険・ガン検診〜

悪性軟部腫瘍(軟部肉腫)とは何か?まずは知識を深めよう

軟部腫瘍と診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

まずは軟部腫瘍に関する知識を深めて、自分の中がどういった状態なのか、どうなるのか、どうすればいいのかを理解するところから始めましょう。そうすると自ずと何をしなければならないのかが見えてくるはずです。サポートをする周りの家族の方も一緒に知識を深められればより一層、生活に安定感が出るでしょう。

▼ 軟部肉腫とは ▼

軟部組織から起こる悪性腫瘍の総称で、悪性軟部腫瘍とも言います。
軟部組織とは、臓器や骨、皮膚以外の筋肉・腱・脂肪・血管・リンパ管・関節・神経を言います。
これらは体のあらゆる部位に存在するため、手足や胴、頭頸部など体のあらゆる部位に発生し、
軟部肉腫は30種類以上の種類があります。
◆平滑筋肉腫(へいかつきんにくしゅ):発症率が高く、高齢者に多く見られます。
◆悪性線維性組織球腫(あくせいせんいせいそしききゅうしゅ):発症率が高く、高齢者に多く見られます。
◆脂肪肉腫(しぼうにくしゅ):発生率が高く、中〜高齢者に多く発症します。大腿によく起こります。
◆横紋筋肉腫(おうもんきんにくしゅ):小児に多く発症。頭頸部や膀胱付近での発生が多いです。
◆皮膚線維肉腫
◆血管肉腫
◆悪性末梢神経鞘腫瘍(あくせいまっしょうしんけいしょうしゅよう):若年者に多く発症。
◆線維肉腫:中〜高齢者に多く発症します。
◆滑膜肉腫:若年者に多く発症。大きな関節の近くに発生します。
等があります。

▼ 発症率・再発率・生存率・リスク要因 ▼

  発症率  
日本では年間10万人に2人の発症率です。

  年齢別の発症率  
◆悪性線維性組織球腫・平滑筋肉腫:高齢者多く発症
◆脂肪肉腫・線維肉腫:中〜高齢者に多く発症
◆滑膜肉腫・悪性末梢神経鞘腫:若年者に多く発症

  リスク要因  
軟部腫瘍の明らかなリスク要因は現在発見されていません。
現在、遺伝子変異による要因と他の疾患に対して行われた放射線治療後の
放射線障害に対するリスク要因が問題視されています。

▼ 放射線リスク・関連性について ▼

放射線照射における発がん性へのリスク要因は、以前から懸念されていました。
診断用エックス線は、人工的である放射線源としては最も線量の大きいもので、
世界平均の年間被ばく線量の15%を占めると言われていて、
診断用エックス線による発がんリスクはこれまでも問題視されてきました。
ただ、被ばく量や癌の部位・進行状態ごとの詳細な関連性のデータはなく、
あくまで「リスク要因の1つ」として挙げられるものです。

2011年に日本で起こった放射能漏れ事故に伴い、放射線と発がんリスクについてが問題視されています。
ここでは、診断用エックス線を調査対象とした全世界のリスク要因データを基に記述しております。
具体的な数字やデータに責任の追えるものではありませんが、参考程度と考えて頂ければ幸いです。

診断用エックス線による75歳までの発がん累積リスクの推定値は、世界平均は約3%と言われています。
この数字は、先進15カ国を抜粋し計算されていて、被ばく頻度によりその推定値は大きく変動が予想されます。
リスク要因が高い数字で示された癌は男性では膀胱がん、大腸がんと白血病の順。
女性では大腸がん、肺がん、乳がんの順となっています。

初期症状・症状について

◆こぶ:皮下や筋肉内に起こります。
◆痛みのないしこりや腫れ
◆皮膚の変色
◆潰瘍

最新の診断方法

軟部腫瘍の検査として最初に行われるものは、視診と触診です。
皮膚に腫瘍が見つかった際には針生検(針を刺して組織の一部を取り出し調べる検査)を行います。
腫瘍に悪性の疑いが出た時には腫瘍の状態や転移の有無を調べるため、CT、MRI、超音波や血管造影など画像検査を行います。
軟部肉腫は肺やリンパ節転移が起こるため、転移の有無の確認には胸部、腹部のCT検査が行われます。
加えて切開生検(約1cm角の組織辺を採取して検査)をして腫瘍の種類状態を検査します。

軟部腫瘍に対抗するための治療法・抗がん剤

軟部腫瘍を治療するための最新医療。

治療方法は大きく外科療法・放射線療法・薬物療法とがあります。
外科療法・放射線療法は「局所療法」と呼ばれ治療を行った部分にだけ効果が期待でき、
薬物療法では「全身療法」としての効果が期待されます。

▼ 外科療法 ▼

軟部腫瘍の治療に関しては外科療法が主流です。
近年では腫瘍を大きく切除した後でも、別の部位の皮膚、筋肉、骨などを切除部位に持ってきて補うという、再建の技術が飛躍的に進歩しています。そのため、以前であれば切断するしかなかった部位でも、手足を残したり、機能温存が可能となってきています。

▼ 放射線療法 ▼

放射線には癌細胞を死滅させる効果があり、癌組織を破壊させるのに有効です。
又、放射線治療では放射線照射をした部位にだけ効果があるという有用性があります。

軟部肉腫は放射線療法が比較的効きにくいものが多いため、
腫瘍を小さくするなど補助的治療法として用いられます。
手術前に放射線療法をし、腫瘍を可能な限り小さくしてから外科手術で切除したり、
手術後の腫瘍の取り残しに対して使われたりします。
一般的には、外照射と言われる、体の外から照射する方法が行われます。

▼ 薬物療法 ▼

薬物療法では多かれ少なかれ副作用が想定されます。
副作用は人により症状の重さ・軽さなどが違ってきます。
薬物療法は副作用が起こる個人差の大きい治療法ですので、十分な説明を受け、知識を深めることも大切です。

軟部腫瘍になったら

軟部腫瘍と診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

診断された数日〜数週間は現実を受け入れられなくて悩み、葛藤し、自暴自棄になり気が立ってサポートしてくれるはずの家族や友人・スタッフに当たり散らすのはごく自然で人間らしい行動です。人間は誰しもがんという病に侵される可能性を持って生れます。それが人よりも早いか遅いか、寿命よりも早いか遅いかの問題です。現代人の寿命が延びれば延びるだけ、寿命よりも病魔に侵される人が多くなります。

今、自分が病魔に侵されたと解った現実こそが運が良かったと思えるときがくるように前に一歩踏み出しましょう。

まず、病気をきちんと治療してくれる病院を見つけることから始めて、口コミや人気、評判を参考に有名な病院で自分に合った専門医を探しましょう。次に始めなければならないのが精神面のケアになります。精神面のケアは自分自身でも出来る対抗手段のひとつで、これからの人生にとってとても大切なターニングポイントです。

地域ごとに同じ病気で悩んでいる人たちと悩みを聞きあったり、苦労を分かち合ったりするサークルや集まりがあります。また、地域や病院によってはがんに関する知識を付けてもらおうとそれぞれの講座を開催しているところもあります。

目の前の敵に対して確固たる姿勢を見せつけてやりましょう。