乳がんになったら 〜癌治療・がん保険・ガン検診〜

乳がんとは何か?まずは知識を深めよう

乳がんと診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

まずは乳癌に関する知識を深めて、自分の中がどういった状態なのか、どうなるのか、どうすればいいのかを理解するところから始めましょう。そうすると自ずと何をしなければならないのかが見えてくるはずです。サポートをする周りの家族の方も一緒に知識を深められればより一層、生活に安定感が出るでしょう。

▼ 乳がんとは ▼

発症箇所により大きく3つに分類されます。
人の乳房には乳頭を中心に乳腺が15〜20個ほど並んでいます。
乳腺はそこから小葉に分かれ、小葉の先はさらに乳管という管につながっています。

◆乳管ガン:乳ガンの9割を占める。
◆小葉ガン:全体の5〜10%
◆その他:特殊な乳ガンもありますが、ごく特殊なものです。

女性のみがかかる病気だと思われてますが、ごく稀に男性が発症するケースもあります。
男性の乳癌は女性に比べて稀ですが、発症すると生存率は女性よりも格段に低くなります。

▼ 発症率・再発率・生存率・リスク要因 ▼

  発症率  
日本人女性の20人に1人に起こると言われています。

  年齢別の発症率  
30歳から急増し、50歳代で発症率のピークを迎えます。

  地域分布  
アメリカ在住の白人に最も多いと言われています。

  リスク要因  
◆早い初経年齢
◆遅い閉経年齢
◆出産歴がない
◆初産年齢が高い
◆授乳歴がない
◆高身長
◆閉経後の急激な肥満(ただし、閉経前では、逆に肥満者でリスクは低くなっています。)
◆一親等の乳がん家族歴

  期待される予防効果  
◆運動
◆食事では、脂質、野菜・果物、食物繊維、イソフラボン等が予防効果を期待され、注目されています。


現在、日本人女性の乳癌発症率は年々高くなっており、問題視されています。
ただし、死亡率は増えておらず、これは乳癌が早期発見で治る病気であり、 進行しているものに対しても有効な治療法が開発されている事を示しています。

▼ 放射線リスク・関連性について ▼

放射線照射における発がん性へのリスク要因は、以前から懸念されていました。
診断用エックス線は、人工的である放射線源としては最も線量の大きいもので、
世界平均の年間被ばく線量の15%を占めると言われていて、
診断用エックス線による発がんリスクはこれまでも問題視されてきました。
ただ、被ばく量や癌の部位・進行状態ごとの詳細な関連性のデータはなく、
あくまで「リスク要因の1つ」として挙げられるものです。

2011年に日本で起こった放射能漏れ事故に伴い、放射線と発がんリスクについてが問題視されています。
ここでは、診断用エックス線を調査対象とした全世界のリスク要因データを基に記述しております。
具体的な数字やデータに責任の追えるものではありませんが、参考程度と考えて頂ければ幸いです。

診断用エックス線による75歳までの発がん累積リスクの推定値は、世界平均は約3%と言われています。
この数字は、先進15カ国を抜粋し計算されていて、被ばく頻度によりその推定値は大きく変動が予想されます。
リスク要因が高い数字で示された癌は男性では膀胱がん、大腸がんと白血病の順。
女性では大腸がん、肺がん、乳がんの順となっています。
また、電離放射線曝露は乳がんの確立したリスク要因とされています。

初期症状・症状について

  しこり  
自身の触診により乳房にしこりを感じます。
これは、乳癌が5〜10o程の大きさになった状態です。
ただし、しこりがあるからといって100%乳ガンだとは限りません。

  乳房の皮膚の変化  
皮膚近くに達した乳癌だと、乳房にえくぼのようなくぼみができたり、皮膚に赤い腫れが生じます。
乳房の皮膚が赤くなり痛みや熱っぽさを感じる場合は「炎症性乳がん」の可能性があります。
炎症性乳がんは他の場所への転移が起こりやすい癌ですので、早急な精密検査をお勧めします。

  リンパ節の腫れ  
わきの下のリンパ節や胸骨のそばのリンパ節、や鎖骨付近のリンパ節に転移を起こしやすい病気です。
リンパ節への転移が起こると、腕のむくみ、腕のしびれなどの症状が起こるケースが増えます。

  転移による症状  
◆骨転移:腰、背中、肩の痛み取れない・持続する、あるいは病的骨折を起こす。
◆肺転移:咳が出たり、息をするのが苦しくなる。
◆肝転移:食欲不振、腹部の張り、黄疸

最新の診断方法

  レントゲン撮影  
最近よく耳にする、いわゆるマンモグラフィー健診です。
乳房を装置に挟んで圧迫、X線撮影する検査で、乳房を挟む際に痛みがあると言われていますが、
最近では徐々に改善策がとられているようです。
触診では見つからないような小さな癌も発見可能。

  穿刺吸引細胞診  
乳房でのしこりが発見された場合のみ、しこりに注射針を指し、細胞を取って調べる方法です。
しこりの原因が癌なのかどうかが90%の確率で診断可能です。

乳がんに対抗するための治療法・抗がん剤

乳がんを治療するための最新医療。

治療方法は大きく外科療法・放射線療法・薬物療法とがあります。 外科療法・放射線療法は「局所療法」と呼ばれ治療を行った部分にだけ効果が期待でき、
薬物療法では「全身療法」としての効果が期待されます。

▼ 外科療法 ▼

がん細胞の組織を含めた周りの正常組織も同時に切除するのが一般的です。
がん細胞のある部位により処置箇所は異なります。
又、がん細胞の切除により失われた乳房を自分の筋肉や、人工物を使って再生する乳房再建術の技術が発達しています。
この技術により乳頭を形成することも可能です。

▼ 放射線療法 ▼

放射線にはがん細胞を死滅させる効果があり、ガン組織を破壊させるのに有効です。
又、放射線治療では放射線照射をした部位にだけ効果があるという有用性があります。
乳がんにおいては、外科手術でがん細胞を除去した後、再発予防の為に行ったり、
痛みなどの症状緩和の為に用いられます。

◆副作用は、正常組織に放射された場合、各部位ごとの症状が起こります。

▼ 薬物療法 ▼

薬物療法では多かれ少なかれ副作用が想定されます。
副作用は人により症状の重さ・軽さなどが違ってきます。
薬物療法は副作用が起こる個人差の大きい治療法ですので、十分な説明を受け、知識を深めることも大切です。

  ホルモン療法  
乳癌には女性ホルモンに影響されやすいものと、そうでないものがあります。
ホルモン療法は、前者に対して高い有効性を示します。

◆副作用は、子宮がんのリスク、骨粗鬆症のリスクが高まるとされています。

  抗がん剤  
注射薬や内服薬を用いた治療法です。
乳ガンは比較的抗がん剤の効果の高い癌とされてます。

◆副作用は、吐き気、食欲低下、脱毛。

▼ ハーセプチン治療 ▼

現在最新の治療法で、分子標的療法と呼ばれています。
乳ガン細胞の表面にあるタンパクのみを狙って効果を発揮します。

乳がんになったら

乳がんと診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

診断された数日〜数週間は現実を受け入れられなくて悩み、葛藤し、自暴自棄になり気が立ってサポートしてくれるはずの家族や友人・スタッフに当たり散らすのはごく自然で人間らしい行動です。人間は誰しもがんという病に侵される可能性を持って生れます。それが人よりも早いか遅いか、寿命よりも早いか遅いかの問題です。現代人の寿命が延びれば延びるだけ、寿命よりも病魔に侵される人が多くなります。

今、自分が病魔に侵されたと解った現実こそが運が良かったと思えるときがくるように前に一歩踏み出しましょう。

まず、病気をきちんと治療してくれる病院を見つけることから始めて、口コミや人気、評判を参考に有名な病院で自分に合った専門医を探しましょう。次に始めなければならないのが精神面のケアになります。精神面のケアは自分自身でも出来る対抗手段のひとつで、これからの人生にとってとても大切なターニングポイントです。

地域ごとに同じ病気で悩んでいる人たちと悩みを聞きあったり、苦労を分かち合ったりするサークルや集まりがあります。また、地域や病院によってはがんに関する知識を付けてもらおうとそれぞれの講座を開催しているところもあります。

目の前の敵に対して確固たる姿勢を見せつけてやりましょう。