卵巣腫瘍になったら 〜癌治療・がん保険・ガン検診〜

卵巣腫瘍とは何か?まずは知識を深めよう

卵巣腫瘍と診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

まずは胚細胞腫瘍に関する知識を深めて、自分の中がどういった状態なのか、どうなるのか、どうすればいいのかを理解するところから始めましょう。そうすると自ずと何をしなければならないのかが見えてくるはずです。サポートをする周りの家族の方も一緒に知識を深められればより一層、生活に安定感が出るでしょう。

▼ 卵巣腫瘍とは ▼

卵巣にできるがんの総称です。
そのため、卵巣器を持たない男性は発症せず、女性特有の病気です。
卵巣ガンの9割は卵巣の表層である上皮性にできる腫瘍です。
とはいえ、卵巣にできる腫瘍の約8割は良性腫瘍であると言われています。

卵巣胚細胞腫瘍、悪性胚細胞腫瘍、胚細胞腫瘍とも。
これら卵巣に起こる腫瘍の総称として、卵巣腫瘍と呼ばれます。
卵巣は大きくわけて3つの組織から構成されています。
腹膜由来の表層上皮と、ホルモンを産生する性索間質と、卵子のもとになる卵細胞(胚細胞)です。
この3つの中で表層上皮にて起こる卵巣がんが卵巣悪性腫瘍の9割を占めます。
次に多いのが胚細胞から起こる腫瘍で、良性、悪性、中間的性質のものがあります。

悪性卵巣胚細胞腫瘍はさらに、「未分化胚細胞腫」、「卵黄嚢(らんおうのう)腫瘍」、「未熟奇形腫」、「類皮嚢胞がん」とその他の腫瘍とに分類されます。
発生頻度は多い順に、未分化胚細胞腫、卵黄嚢腫瘍、未熟奇形腫となっています。

▼ 発症率・再発率・生存率・リスク要因 ▼

  発症率  
女性の70人に1人に起こると言われています。

  年齢別の発症率  
40歳から急増し、50歳代で発症率のピークを迎えます。80歳以上では再び増加します。

  リスク要因  
◆出産歴がない
◆肥満
◆排卵誘発剤の使用
◆家族歴

▼ 放射線リスク・関連性について ▼

放射線照射における発がん性へのリスク要因は、以前から懸念されていました。
診断用エックス線は、人工的である放射線源としては最も線量の大きいもので、
世界平均の年間被ばく線量の15%を占めると言われていて、
診断用エックス線による発がんリスクはこれまでも問題視されてきました。
ただ、被ばく量や癌の部位・進行状態ごとの詳細な関連性のデータはなく、
あくまで「リスク要因の1つ」として挙げられるものです。

2011年に日本で起こった放射能漏れ事故に伴い、放射線と発がんリスクについてが問題視されています。
ここでは、診断用エックス線を調査対象とした全世界のリスク要因データを基に記述しております。
具体的な数字やデータに責任の追えるものではありませんが、参考程度と考えて頂ければ幸いです。

診断用エックス線による75歳までの発がん累積リスクの推定値は、世界平均は約3%と言われています。
この数字は、先進15カ国を抜粋し計算されていて、被ばく頻度によりその推定値は大きく変動が予想されます。
リスク要因が高い数字で示された癌は男性では膀胱がん、大腸がんと白血病の順。
女性では大腸がん、肺がん、乳がんの順となっています。

初期症状・症状について

◆腹部の腫れ、しこり。
◆不正性器出血

最新の診断方法

  内診  
卵巣腫瘍における初期診断方法として最も一般的に行われる検査です。
下腹部のしこりの有無、骨盤内臓器の異常を触診によって調べます。
いろいろな変化をとらえることができます。 産婦人科の外来検査での受診が可能です。

  血液検査  
血液中の腫瘍マーカー測定により、腫瘍の有無を確認します。
胚細胞腫瘍においては、精度の高い腫瘍マーカーが存在するため、検査はおおむね有用とされています。

  画像検査  
超音波、CT、MRIなどを用いて検査を行います。
胚細胞腫瘍の疑いが強まった場合に用いられる事が多い検査です。
腫瘍の状態や大きさ、他の臓器への転移の有無が確認できます。痛みを伴わない検査方法です。

卵巣腫瘍に対抗するための治療法・抗がん剤

卵巣腫瘍を治療するための最新医療。

治療方法は大きく外科療法・放射線療法・薬物療法とがあります。
外科療法・放射線療法は「局所療法」と呼ばれ治療を行った部分にだけ効果が期待でき、
薬物療法では「全身療法」としての効果が期待されます。

▼ 外科療法 ▼

がん細胞の組織を含めた周りの正常組織も同時に切除するのが一般的です。
がん細胞のある部位により処置箇所は異なります。

▼ 放射線療法 ▼

放射線には癌細胞を死滅させる効果があり、癌組織を破壊させるのに有効です。
又、放射線治療では放射線照射をした部位にだけ効果があるという有用性があります。
胚細胞腫瘍においては通常、体の外から放射線を照射する「外放射」という治療法が用いられます。
特に未分化胚細胞腫に対しては有効な治療法方法で、転移部にも有効です。
しかしながら、不妊障害などの副作用を起こす恐れもあり、現在はあまり使われない方法となっています。

▼ 薬物療法 ▼

薬物療法では多かれ少なかれ副作用が想定されます。
副作用は人により症状の重さ・軽さなどが違ってきます。
薬物療法は副作用が起こる個人差の大きい治療法ですので、十分な説明を受け、知識を深めることも大切です。
点滴による静脈注射が一般的です。
薬物療法は全身への効果が期待されるため、卵巣のみならず体全体への効果が期待できます。
卵巣腫瘍では3種類の抗がん剤を組み合わせた標準的化学療法があります。
悪性胚細胞腫瘍はごくまれな腫瘍ですが、悪性度の低いものも高いものも、
抗がん剤による効果が極めて高い腫瘍です。
そのため現在ではほとんどの人が妊娠、出産の機能を失うことなく治癒可能となっています。

卵巣腫瘍になったら

卵巣腫瘍と診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

診断された数日〜数週間は現実を受け入れられなくて悩み、葛藤し、自暴自棄になり気が立ってサポートしてくれるはずの家族や友人・スタッフに当たり散らすのはごく自然で人間らしい行動です。人間は誰しもがんという病に侵される可能性を持って生れます。それが人よりも早いか遅いか、寿命よりも早いか遅いかの問題です。現代人の寿命が延びれば延びるだけ、寿命よりも病魔に侵される人が多くなります。

今、自分が病魔に侵されたと解った現実こそが運が良かったと思えるときがくるように前に一歩踏み出しましょう。

まず、病気をきちんと治療してくれる病院を見つけることから始めて、口コミや人気、評判を参考に有名な病院で自分に合った専門医を探しましょう。次に始めなければならないのが精神面のケアになります。精神面のケアは自分自身でも出来る対抗手段のひとつで、これからの人生にとってとても大切なターニングポイントです。

地域ごとに同じ病気で悩んでいる人たちと悩みを聞きあったり、苦労を分かち合ったりするサークルや集まりがあります。また、地域や病院によってはがんに関する知識を付けてもらおうとそれぞれの講座を開催しているところもあります。

目の前の敵に対して確固たる姿勢を見せつけてやりましょう。