悪性リンパ腫瘍になったら 〜癌治療・がん保険・ガン検診〜

悪性リンパ腫瘍とは何か?まずは知識を深めよう

悪性リンパ腫瘍と診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

まずは悪性リンパ腫瘍に関する知識を深めて、自分の中がどういった状態なのか、どうなるのか、どうすればいいのかを理解するところから始めましょう。そうすると自ずと何をしなければならないのかが見えてくるはずです。サポートをする周りの家族の方も一緒に知識を深められればより一層、生活に安定感が出るでしょう。

▼ 悪性リンパ腫瘍とは ▼

悪性リンパ腫瘍とは、リンパ系の組織に起こる悪性腫瘍の総称です。
リンパ系の組織の中には、リンパ節、胸腺、脾臓(ひぞう)、扁桃腺等と、
リンパ節同士をつないでいるリンパ管、リンパ管中を流れるリンパ液とがあり、
リンパ系のあらゆる組織はリンパ球と呼ばれる白血球により構成されています。
このようにリンパ系の組織は体のあちこちにあります。
そのため、悪性リンパ腫瘍は全身にて発生の可能性があります。

悪性リンパ腫瘍には多くの種類があり、疾患の臨床経過や治療反応性、予後はそれぞれに大きく異なっています。

  病理組織学的分類  
大きくホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫とに分類されます。
日本においてはホジキンリンパ腫の発症率は低く、悪性リンパ腫瘍の約1割程度です。
非ホジキンリンパ腫はさらに細胞系質的特徴により細かく分類されます。

  進行スピードによる分類  
非ホジキンリンパ腫は、病気の進行速度によっても分類されます。
進行速度の速いものを高悪性度、遅いものを低悪性度と分類されます。

▼ 発症率・再発率・生存率・リスク要因 ▼

  発症率  
日本人の発生率は10万人に約10人程。年間推定患者数は約1万3000人。

  地域分布  
日本に比べ、欧米では倍の10万人に約20人が発症していると言われています。

▼ 放射線リスク・関連性について ▼

放射線照射における発がん性へのリスク要因は、以前から懸念されていました。
診断用エックス線は、人工的である放射線源としては最も線量の大きいもので、
世界平均の年間被ばく線量の15%を占めると言われていて、
診断用エックス線による発がんリスクはこれまでも問題視されてきました。
ただ、被ばく量や癌の部位・進行状態ごとの詳細な関連性のデータはなく、
あくまで「リスク要因の1つ」として挙げられるものです。

2011年に日本で起こった放射能漏れ事故に伴い、放射線と発がんリスクについてが問題視されています。
ここでは、診断用エックス線を調査対象とした全世界のリスク要因データを基に記述しております。
具体的な数字やデータに責任の追えるものではありませんが、参考程度と考えて頂ければ幸いです。

診断用エックス線による75歳までの発がん累積リスクの推定値は、世界平均は約3%と言われています。
この数字は、先進15カ国を抜粋し計算されていて、被ばく頻度によりその推定値は大きく変動が予想されます。
リスク要因が高い数字で示された癌は男性では膀胱がん、大腸がんと白血病の順。
女性では大腸がん、肺がん、乳がんの順となっています。

初期症状・症状について

◆リンパ節に痛みのないしこり:首やわきの下、足のつけ根等
◆発熱
◆体重の減少
◆大量の寝汗
◆全身のかゆみ・皮膚の発疹

最新の診断方法

  生検  
腫瘍部分や病気が起こっていると思われる部分を採取して検査します。
採取には多く局所麻酔が用いられます。
顕微鏡等を用い、病理学的分類を行うために用いられます。

  画像検査  
リンパ節は全身にある為、悪性リンパ腫瘍は1つの箇所で見つかれば転移・広がりが見られる傾向にあります。
そのため、画像検査は大変有用な検査方法です。
多くの画像検査は痛みを伴いません。
◆胸部X線検査
◆CT:コンピュータ断層撮影
◆MRI:核磁気共鳴検査
◆消化管検査:胃内視鏡、大腸内視鏡

悪性リンパ腫瘍に対抗するための治療法・抗がん剤

悪性リンパ腫瘍を治療するための最新医療。

治療方法は大きく放射線療法・化学療法・薬物療法とがあります。
放射線療法は「局所療法」と呼ばれ治療を行った部分にだけ効果が期待でき、
薬物療法では「全身療法」としての効果が期待されます。

▼ 放射線療法 ▼

放射線には癌細胞を死滅させる効果があり、癌組織を破壊させるのに有効です。
又、放射線治療では放射線照射をした部位にだけ効果があるという有用性があります。

▼ 化学療法 ▼

いわゆる抗がん剤治療です。
経口、または静脈内投与により腫瘍の殺細胞・増殖抑制を行う治療法です。
診察や画像診断で見逃してしまっていた小さな癌細胞などに対しても効果が期待できます。

▼ 薬物療法 ▼

悪性リンパ腫瘍においては、生物学的製剤を用いた療法も広く用いられます。
近年よく利用されている薬物はリツキサンと呼ばれるもので、
成熟B細胞の性格を示す悪性リンパ腫瘍に対して大変効果があると言われています。
日本では現在承認申請の段階です。

悪性リンパ腫瘍になったら

悪性リンパ腫瘍と診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

診断された数日〜数週間は現実を受け入れられなくて悩み、葛藤し、自暴自棄になり気が立ってサポートしてくれるはずの家族や友人・スタッフに当たり散らすのはごく自然で人間らしい行動です。人間は誰しもがんという病に侵される可能性を持って生れます。それが人よりも早いか遅いか、寿命よりも早いか遅いかの問題です。現代人の寿命が延びれば延びるだけ、寿命よりも病魔に侵される人が多くなります。

今、自分が病魔に侵されたと解った現実こそが運が良かったと思えるときがくるように前に一歩踏み出しましょう。

まず、病気をきちんと治療してくれる病院を見つけることから始めて、口コミや人気、評判を参考に有名な病院で自分に合った専門医を探しましょう。次に始めなければならないのが精神面のケアになります。精神面のケアは自分自身でも出来る対抗手段のひとつで、これからの人生にとってとても大切なターニングポイントです。

地域ごとに同じ病気で悩んでいる人たちと悩みを聞きあったり、苦労を分かち合ったりするサークルや集まりがあります。また、地域や病院によってはがんに関する知識を付けてもらおうとそれぞれの講座を開催しているところもあります。

目の前の敵に対して確固たる姿勢を見せつけてやりましょう。