食道がんになったら 〜癌治療・がん保険・ガン検診〜

食道がんとは何か?まずは知識を深めよう

食道がんと診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

まずは食道癌に関する知識を深めて、自分の中がどういった状態なのか、どうなるのか、どうすればいいのかを理解するところから始めましょう。そうすると自ずと何をしなければならないのかが見えてくるはずです。サポートをする周りの家族の方も一緒に知識を深められればより一層、生活に安定感が出るでしょう。

▼ 食道がんとは ▼

食道とは、のどと胃の間にある長さ25cm位、太さ3cm、厚さ約4mmの器官です。
食道は身体の中心部を通っていて、気管と背骨の間、心臓、大動脈と肺の内側を通っています。
食道には消化機能はありません。

◆食道の中心部付近:食道癌の約50%がここで起こります。
◆食道の下部:約30%がここで起こります。
食道の上皮は扁平上皮と呼ばれる細胞でできているため、食道癌の90%以上は扁平上皮癌です。

▼ 発症率・再発率・生存率・リスク要因 ▼

  発症率  
男性の発症率は女性の3倍と言われています。

  年齢別の発症率  
40歳から急増します。

  地域分布  
日本は他のアジア諸国、欧米に比べ発症率が高くなっています。

  リスク要因  
◆喫煙
◆飲酒
◆継続的に熱いものを食べる・飲む
◆肥満

  期待される予防効果  
◆野菜・果物の摂取による予防効果が期待され、注目されています。

▼ 放射線リスク・関連性について ▼

放射線照射における発がん性へのリスク要因は、以前から懸念されていました。
診断用エックス線は、人工的である放射線源としては最も線量の大きいもので、
世界平均の年間被ばく線量の15%を占めると言われていて、
診断用エックス線による発がんリスクはこれまでも問題視されてきました。
ただ、被ばく量や癌の部位・進行状態ごとの詳細な関連性のデータはなく、
あくまで「リスク要因の1つ」として挙げられるものです。

2011年に日本で起こった放射能漏れ事故に伴い、放射線と発がんリスクについてが問題視されています。
ここでは、診断用エックス線を調査対象とした全世界のリスク要因データを基に記述しております。
具体的な数字やデータに責任の追えるものではありませんが、参考程度と考えて頂ければ幸いです。

診断用エックス線による75歳までの発がん累積リスクの推定値は、世界平均は約3%と言われています。
この数字は、先進15カ国を抜粋し計算されていて、被ばく頻度によりその推定値は大きく変動が予想されます。
リスク要因が高い数字で示された癌は男性では膀胱がん、大腸がんと白血病の順。
女性では大腸がん、肺がん、乳がんの順となっています。

初期症状・症状について

  食道ガンの初期症状  
◆しみる:特に熱いものを食べた・飲んだ時に喉の奥がチクチク痛む、しみる。

  症状  
◆食べ物がつかえる:腫瘍の存在により食道の内部がせまくなり、食べ物が通りにくい状態。
◆体重減少:食べ物がつかえる状態が続いた場合の弊害。
◆咳:特に食事中に起こります。むせるような症状が特徴。
◆血痰:血の混じった痰が出るようになる。
◆かすれ声:声帯周辺の異常は耳鼻科での診断を仰ぐ場合が多いですが、念のため食道ガンの検査をお勧めします。

最新の診断方法

  レントゲン撮影  
いわゆるバリウム検査です。
バリウムを飲み、食道を通過するところをレントゲンで撮影します。
痛みがないため有用されています。

日本人は胃ガン発症率が大変高く、そのためレントゲン検査では主に胃の検査を行います。
そのため、食道の検査は見過ごされてがちなケースも多いそうです。
食道に違和感がある・食道周辺の癌検査を詳しく希望する場合は事前に医師にその旨を伝えておくと良いでしょう。

  内視鏡検査  
現在、飛躍的に精度があがっており、大変有用性のある検査方法です。

食道がんに対抗するための治療法・抗がん剤

食道がんを治療するための最新医療。

治療方法は大きく外科療法・放射線療法・薬物療法・内視鏡治療とがあります。
外科療法・放射線療法は「局所療法」と呼ばれ治療を行った部分にだけ効果が期待でき、
薬物療法では「全身療法」としての効果が期待されます。

▼ 外科療法 ▼

食道がんの治療で最も多く用いられる療法です。
癌細胞のある部位により処置箇所は異なります。
切除した部分は、食べ物が通る道を再建させます。

▼ 放射線療法 ▼

放射線には癌細胞を死滅させる効果があり、ガン組織を破壊させるのに有効です。
又、放射線治療では放射線照射をした部位にだけ効果があるという有用性があります。
放射線治療には外側から放射線を照射する外照射治療と、
放射線が出る物質を挿入し食道内に照射する方法とがあります。
放射線療法は特に痛みや出血などの症状緩和治療に有用性を発揮します。

◆治療中の副作用:声のかすれ・嘔気・嘔吐・食欲低下・下痢など
◆治療後の副作用:心臓や肺への影響、神経麻痺

▼ 薬物療法 ▼

抗がん剤の投与を行います。
薬物療法では多かれ少なかれ副作用が想定されます。
副作用は人により症状の重さ・軽さなどが違ってきます。
薬物療法は副作用が起こる個人差の大きい治療法ですので、十分な説明を受け、知識を深めることも大切です。

食道がんになったら

食道がんと診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

診断された数日〜数週間は現実を受け入れられなくて悩み、葛藤し、自暴自棄になり気が立ってサポートしてくれるはずの家族や友人・スタッフに当たり散らすのはごく自然で人間らしい行動です。人間は誰しもがんという病に侵される可能性を持って生れます。それが人よりも早いか遅いか、寿命よりも早いか遅いかの問題です。現代人の寿命が延びれば延びるだけ、寿命よりも病魔に侵される人が多くなります。

今、自分が病魔に侵されたと解った現実こそが運が良かったと思えるときがくるように前に一歩踏み出しましょう。

まず、病気をきちんと治療してくれる病院を見つけることから始めて、口コミや人気、評判を参考に有名な病院で自分に合った専門医を探しましょう。次に始めなければならないのが精神面のケアになります。精神面のケアは自分自身でも出来る対抗手段のひとつで、これからの人生にとってとても大切なターニングポイントです。

地域ごとに同じ病気で悩んでいる人たちと悩みを聞きあったり、苦労を分かち合ったりするサークルや集まりがあります。また、地域や病院によってはがんに関する知識を付けてもらおうとそれぞれの講座を開催しているところもあります。

目の前の敵に対して確固たる姿勢を見せつけてやりましょう。