胆嚢(たんのう)がんになったら 〜癌治療・がん保険・ガン検診〜

胆嚢(たんのう)がんとは何か?まずは知識を深めよう

胆嚢がんと診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

まずは胆嚢癌に関する知識を深めて、自分の中がどういった状態なのか、どうなるのか、どうすればいいのかを理解するところから始めましょう。そうすると自ずと何をしなければならないのかが見えてくるはずです。サポートをする周りの家族の方も一緒に知識を深められればより一層、生活に安定感が出るでしょう。

▼ 胆嚢(たんのう)がんとは ▼

胆嚢および胆嚢管にできる癌を総称して胆嚢(たんのう)がんと呼びます。
胆嚢(たんのう)とは、肝臓より分泌される胆汁を胆嚢管と呼ばれる管を介して、
一時的に貯留しておく袋状の臓器です。

▼ 発症率・再発率・生存率・リスク要因 ▼

  発症率  
年間2万人以上が発症していると言われています。

  年齢別の発症率  
50歳から急増していきます。

  地域分布  
日本は世界的にみても胆嚢がん発症率が高くなっています。
胆管がんでは男性が多く、胆嚢がんは女性に多くなっています。

  リスク要因  
胆管の拡張が原因による膵管・胆管の合流異常、
原発性硬化性胆管炎(PSC)は胆管癌のリスク要因として挙げられています。

▼ 放射線リスク・関連性について ▼

放射線照射における発がん性へのリスク要因は、以前から懸念されていました。
診断用エックス線は、人工的である放射線源としては最も線量の大きいもので、
世界平均の年間被ばく線量の15%を占めると言われていて、
診断用エックス線による発がんリスクはこれまでも問題視されてきました。
ただ、被ばく量や癌の部位・進行状態ごとの詳細な関連性のデータはなく、
あくまで「リスク要因の1つ」として挙げられるものです。

2011年に日本で起こった放射能漏れ事故に伴い、放射線と発がんリスクについてが問題視されています。
ここでは、診断用エックス線を調査対象とした全世界のリスク要因データを基に記述しております。
具体的な数字やデータに責任の追えるものではありませんが、参考程度と考えて頂ければ幸いです。

診断用エックス線による75歳までの発がん累積リスクの推定値は、世界平均は約3%と言われています。
この数字は、先進15カ国を抜粋し計算されていて、被ばく頻度によりその推定値は大きく変動が予想されます。
リスク要因が高い数字で示された癌は男性では膀胱がん、大腸がんと白血病の順。
女性では大腸がん、肺がん、乳がんの順となっています。

初期症状・症状について

胆嚢癌が単独で存在している場合の初期症状はほとんどありません。
以下に挙げる症状は胆嚢がんが進行し、他の臓器への転移が起こった際に起こる症状です。
他臓器への転移が多い部位としては、総胆管、十二指腸、肝臓が挙げられます。

  腹痛  
腹部(特に上腹部)や右側の肋骨下に鈍痛が起こります。
痛みは繰り返し起こり、強い痛みや右の背中へ広がる痛みがもあります。

  黄疸  
癌がある程度進行している状態の際に見られる症状です。
癌が進行して胆道を塞いでしまうため、胆汁が流れずに起こります。

  リンパ節の腫れ  
わきの下のリンパ節や胸骨のそばのリンパ節、や鎖骨付近のリンパ節に転移を起こしやすい病気です。
リンパ節への転移が起こると、腕のむくみ、腕のしびれといった症状が起こるケースが増えます。

  腹部腫瘤(ふくぶしゅりゅう)  
体の外から触って、右の肋骨下に胆嚢を感じる場合があります。
これは、胆嚢が腫瘤となっている状態で、黄疸がある際は、腫大した肝臓の一部を感じたりします。

最新の診断方法

  定期健診  
定期健診により、胆嚢ガンは早期発見が容易な癌です。
40歳を過ぎたら定期健診を受けるようにしましょう。
人間ドッグなどで定期健診を受けると、通常胆嚢の超音波検査が行われます。

  血液検査  
がん細胞が大きくなり、近くにある胆道を圧迫するようになると、
血清ビリルビンやアルカリフォスファターゼが異常高値を示すようになり、さらに進行すると黄疸が起こったりします。
ただし、血液検査でごく初期の胆嚢ガンを発見するのは難しく、あくまで補助的な検査として用いられます。

  腫瘍マーカー  
腫瘍マーカーとは、癌によって特徴的な物質を産生するものの事。
これは癌の存在を苦痛の少ない検査方法により特定が可能です。
胆嚢がんに対する腫瘍マーカーではがん胎児性抗原(CEA)やCA19-9の数値で50〜80%と高い値を示します。
腫瘍マーカーは胆嚢ガン全てにおいて上昇するとは限っていないため、こちらも補助的な検査として行われます。

  画像検査  
胆嚢ガンの検査においては、画像検査が最も信頼性のある検査方法です。
まずは痛みの少ない超音波検査が用いられるのが一般的です。
近年、超音波検査によりごく小さな癌や早期の癌も発見可能となりました。
又、超音波検査だけでは胆嚢部位が見えにくい場合や胆嚢での異常が認められれば、
次の段階の検査としてCTやMRIが用いられます。CTやMRIを用いた検査により、ガン細胞の有無の確認はもちろん、
ガン細胞の周囲への進行状況や転移の有無まで確認することが可能です。
内視鏡を用いて直接胆道を造影する内視鏡的逆行性胆管造影などもあります。

胆嚢がんに対抗するための治療法・抗がん剤

胆嚢がんを治療するための最新医療。

胆嚢ガンに至っては、手術を行う外科療法が原則です。
放射線治療や抗がん剤による化学治療は例外的に、あるいは補助的にのみ行われます。

▼ 外科療法 ▼

癌細胞の組織を含めた周りの正常組織も同時に切除するのが一般的です。
癌細胞のある部位により処置箇所は異なります。

胆嚢がんになったら

胆嚢がんと診断されたからといって愕然としたまま過ごすわけにはいきません。

診断された数日〜数週間は現実を受け入れられなくて悩み、葛藤し、自暴自棄になり気が立ってサポートしてくれるはずの家族や友人・スタッフに当たり散らすのはごく自然で人間らしい行動です。人間は誰しもがんという病に侵される可能性を持って生れます。それが人よりも早いか遅いか、寿命よりも早いか遅いかの問題です。現代人の寿命が延びれば延びるだけ、寿命よりも病魔に侵される人が多くなります。

今、自分が病魔に侵されたと解った現実こそが運が良かったと思えるときがくるように前に一歩踏み出しましょう。

まず、病気をきちんと治療してくれる病院を見つけることから始めて、口コミや人気、評判を参考に有名な病院で自分に合った専門医を探しましょう。次に始めなければならないのが精神面のケアになります。精神面のケアは自分自身でも出来る対抗手段のひとつで、これからの人生にとってとても大切なターニングポイントです。

地域ごとに同じ病気で悩んでいる人たちと悩みを聞きあったり、苦労を分かち合ったりするサークルや集まりがあります。また、地域や病院によってはがんに関する知識を付けてもらおうとそれぞれの講座を開催しているところもあります。

目の前の敵に対して確固たる姿勢を見せつけてやりましょう。